海外でミュージカル観劇。
とっても心躍ることですが、「母国語以外でお芝居を観るなんて、内容を理解できるのだろうか」と不安になりますよね。
そこで今回は、私が海外で演劇を観る前に準備していることをご説明します。
今回ご紹介するのは観劇する作品を決めてからすることですが、どんな作品を観ようか悩んでいるときにも参考になるかと思います。
これをやっておけば、日本未上陸作品を観るのも怖くなくなりますよ!
最低限これだけは調べておこう
登場人物の名前
これ!聞き取れないと残念なことになります。
下手すると「連呼されていたあの単語は何て意味だったのだろう」と後から調べてみたら人物名だった、なーんてこともあり得ます。
メインキャストだけで構いませんので、愛称も含めて確認しておきましょう。
キャラクター一覧は公式サイトに載っています。
俳優の宣材写真も掲載されていますので、お顔も合わせて覚えておくと観劇中もわかりやすいですね。
あらすじ
あらすじも調べておきましょう。
これはさわりだけにするか、ラストまで把握するかは個人の好みです。
ネタバレを避ける方であっても、大まかなことは把握しておいたほうがすんなりと物語世界に入っていくことができます。
有り難いことにほとんどのブロードウェイ作品は、新作であっても日本語のできるライターさんがいち早く観劇し、解説記事を書いてくれます。こういったものを活用しましょう。
ウィキペディアではやたらと文章が長く、ネタバレも予告なく平気で出てくるあることがありますので、まずは数行だけのあらすじを探すことをお勧めします。
もちろん、英語ばかりですが公式サイトにもあらすじは載っています。
さらに受け入れ態勢を整えるには
音楽
予め楽曲を聴いておくと、観劇中も体が対応しやすくなります。
私が大活用しているのは、Amazon Music Unlimitedです!
6,500万曲以上が聴き放題で、当然ブロードウェイやウエストエンドのミュージカルのサントラもたくさん聴くことができます。
このバナーから公式サイトに飛ぶことができます。
また、最近はなんとyoutubeの公式チャンネルに全曲アップしてくれている作品もあります。
予め全ての曲を聴くのは時間がかかりますしストレスにもなってしまいますので、トレーラーを見て気になった曲だけフルで聴いてみるのもありです。
例えば、≪PRETTY WOMAN≫であれば、まず以下の動画を観ます。
そして1曲フルバージョンを聴きます。※こちらの動画は劇中の映像ではありません。
ここで注意したいのは、2幕後半やフィナーレの曲を聴くと意図せず言葉が聞き取れてしまい、ネタバレになることもあることです。
特に英語は、どんなに苦手な人でもわかってしまうことがあります。
オチは知りたくないのであれば、オープニングの曲を聴くだけにしておくといった工夫が必要です。
ちなみにインターネットをきっかけにアメリカの若者に爆発的にヒットした《Be More Chill》は、アニメーションがyoutubeに公開されています。
さらにさらに深い理解のために
原作
作品によっては、原作小説や映画に触れておくと舞台の内容もすぐに理解できます。
オチがわかってしまう、設定が違うこともありますが、そこは比較して楽しめる要素です。
原作を読んで、ミュージカルを観るか検討することもあります。
青い鳥文庫のように内容を要約してくれているものもあります。
読書の時間があまり取れない方、本が苦手な方、お子さんもご一緒の方はこういうものを活用しましょう。
私も『レ・ミゼラブル』の初観劇はロンドンでしたが、青い鳥文庫の「ああ無情」を読んでから観劇しました。
英語なんて聞き取れない子どもでしたが、それだけで内容は全て理解できました。
レポブログ
前述のライターさんの記事とも被りますが、既に観劇した人がいないか、レポを探してみましょう。
意外と日本語でも見つかります。
例えば、あっとブロードウェイはいっつも参考にしています。
更新頻度は低めですが、サンケイリビング社のコラムも役に立ちます。
チャコットのサイトにもたまに観劇レポがあがってます。

神経質にならないこと
本末転倒かもしれませんが、ネイティブ並みには理解できない言語で観劇をする際には、最初から全部を理解しようとしないほうが良いです。
はっきり言ってマナーも日本の劇場よりはるかに悪いので、完璧を目指さず、日本での観劇とはまた違うブロードウェイの雰囲気そのものを楽しんでみてください。