ブロードウェイの出待ち事情。ルールを守れば自由に俳優とお話しできる!

ブロードウェイ
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2019年5月19日、ジャニーズ事務所からHey!Say!JUMPのアリーナツアーを中止するとの発表がありました。

理由は「一部のファンのマナーが改善されないから」ということで、一体どんなマナー違反をしたのかとジャニーズファン以外からも注目されました。

私も気になって調べてみましたが、聞いた限りだと確かにファンの暴走だけでは終わらないような事態もあったようです。

2019年8月には、Hey!Say!JUMPメンバーにストーカー行為をした女性が現行犯逮捕されました。

中島裕翔さんをストーカーした疑い 女を現行犯逮捕:朝日新聞デジタル
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ファンが合法的に好きな芸能人と触れ合えるって、許可された出待ちや握手会くらいですよね。

ミュージカル界で握手会が行われることはあまりないため、ブロードウェイにおける出待ちについて書いてみました。

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私の体験談

なぜ今回の記事にしたのが日本のミュージカルの出待ち事情でないかというと、私は友人の付き添い以外では日本のミュージカルでは出待ちはしないからです。

前述のジャニーズや宝塚は特殊な出待ち文化が根付いていたり、劇場スタッフがファンの統制を行っていたりするので、なんだかちょっと気後れしてしまうのです。

ですが、ブロードウェイでは一人でも出待ちに行きます。

ブロードウェイでは、マナーを守る限り、出待ちは咎められる行為ではないと思っています (もちろん劇場側による人件費は投じられていますが。他、気づいていない問題がある場合、ご指摘ください…) 。

なぜ一人でも出待ちしてしまうかというと、初めてのブロードウェイでの経験がきっかけです。

日本でもロンドンでも何度も観たことのある『オペラ座の怪人』観劇時、なぜか今までにないほど心揺さぶられたのです。

もちろん今までも感動はしていたのですが、本当に涙が止まらず…。

その思いが押さえきれなくなり、終演後に楽屋口へダッシュ!

ヒロインのクリスティーヌ役だったアリー・イーウォルト Ali Ewoldtにその思いを伝えることに成功しました。ご本人も、日本の女子大生がぼろぼろ泣きながら楽屋口にいるとは思わなかったでしょうね(笑)

それ以来、感動するとその気持ちを俳優たちに伝えたくなり、楽屋口で出待ちするようになりました。

※以下、ブロードウェイをBWと略しています。

BWの出待ちは日本よりも自由!

BWの出待ちの魅力は、なんといっても手軽にできること、そして俳優との距離が近いことです。

有名な俳優でも当たり前のようにStage Door (楽屋口) から出てきて、ファンと会話をしています。

警備員さんの言うことをきちんと聞いていれば大きな制約もありません。

舞台の感想を直接俳優たちに伝えるとっても良いチャンスです。

なお、1日のうちにお昼公演も夜公演もある日がありますが、そんな日のお昼公演後でも俳優は出てきてくれることが多いです。

出待ち対応をして、また楽屋に戻っていきます。

用意するもの

用意しておくと便利なものは、色紙、ペン、カメラ。

何もなくてもおっけーですが、ほとんど全員これらを準備しています。

色紙

といってもよく見かけるサイン色紙にサインを貰う人はあまり見かけません。

たいていの場合、開場中に場内で配られるPlay Billの表紙を使います。

    

その他、原作本やCDにサインをお願いしているケースも見かけました。

日本からわざわざ来ていることをアピールするためにも、原作の日本語訳の本を見せ、そこにサインをしてもらうのも良さそうです。

ちなみに私は『ハリー・ポッターと呪いの子』の観劇時に実際に日本語版を持参しようとしましたが、完全に手配を忘れていました。kindleで読んだから、紙の本を持っていないこと忘れてた…。

ペン

どんなペンでも構いませんが、なるべく滲まないものがおすすめです。

スペースを広く取ってサインを書いてくれる俳優もいるため、メインキャスト全員のサインを貰う予定であれば細めのほうが良いです。

なお、俳優自身でペンを持っていることも多いです。

カメラ

カメラといってもスマホで十分です。

出待ちの人数が多すぎなければ、ツーショットやピンショットも気軽に撮らせてくれます。

見かけたことがあるのは、「僕は今日観たけど、妹は来週来るんだ!楽しみにしてるから妹にメッセージくれる?」という動画撮影のお願い。

しかもこれ、≪PRETTY WOMAN≫のヒロイン、サマンサ・バークス Samantha Barksへの依頼です。

映画版『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役だった彼女です。

こんな大人気俳優も笑顔でこんなお願いを叶えてくれます。

出待ちの仕方

出待ちの仕方は簡単。終演後に楽屋口に行くことです。

その頃には警備員さんがいらっしゃるので、指示された場所で待つようにしましょう。

BWの劇場の楽屋口は通りに面していることが多いため、通行する方の邪魔にならないようにも気を付けて!

このときの注意点はふたつ。

まず、楽屋口の位置がわかりづらいです。

BWの場合、開場時の入り口はひとつにもかかわらず、終演後は迅速な客出しのために他の扉も解放されます。

そのため、劇場を出たときに自分がどこにいるのかわからなくなってしまいます。

楽屋口はだいたい客の出入り口の横にはありますが、出たところによっては真反対!なんてこともありえます。

わからなくなってしまった場合は劇場のスタッフさんに聞けばすぐ教えてくれます。

  

左) ≪PRETTY WOMAN≫の終演後。出待ちにしては人が多めです。写っている犬はSamantha Barksのわんちゃん。

右) オフ・ブロードウェイ時代の≪Be More Chill≫の終演後。これも熱狂的なファンが多いためか、出待ち多め。出待ちスペースが厳密に決められています。

もうひとつは、俳優が帰ってしまうのがとにかく早いということ。

メイクや衣裳が単純な場合、なんと終演後15分くらいで帰ってしまうことも!

観客がのんびり退出していると、その横を俳優が颯爽と通り過ぎていく…ということもあります。

なるべく速やかに楽屋口へ行きましょう。

逆に、数時間待たされることもあります。

≪PRETTY WOMAN≫終演後、警備員さんに「時間かかるだろうけど待ってても良いよ」と言われたので、友人と3時間粘ったところ、アンディ・カール Andy Karlとオーフェ Orfeh夫妻に「まだ待ってたの?!嘘でしょ!」と叫ばれました…。

余談ですが旦那さんが主役のエドワード役 (娼婦を雇う大金持ち) を演じているって、奥さん複雑じゃないんですかね。

  

なお、場合によっては、警備員さんから「今日の出待ちは終わり!解散!」という指示が早々に出されることがあります。

「あれ、あの人まだ出てきてないのに…」と思うこともありますが、こういうときは素直に警備員さんに従いましょう。

繰り返しますが、出待ちは彼らの仕事ではなくサービスです。業務外!

入り待ちではだめなの?

もちろん入り待ちでも呼びかければお話ししてくれます。

ただし、BWの場合、なんと俳優さんの入り時間は開演30分前!なんてこともあり得ます。

日本の舞台俳優は開演2~3時間前には楽屋入りしていることがほとんどのため、これには驚かされますね。

もちろんこれは作品や時と場合により千差万別です。

日米問わず開演前はファンに対応する時間がないなんてことも多くありますし、せっかくなら公演の感想をお伝えしたほうが良いかとも思います。

なるべく終演後に声をかけるようにしましょう。

必ずしも対応してもらえるものではない

もちろん出待ち対応は俳優の好意によるものですので、お目当ての方に相手をしてもらえないこともあります。

2017年と少し前ですが、≪Dear Evan Hansen≫でトニー賞主演男優賞を受賞したベン・プラット Ben Plattが出待ちについてこんな発言をしました。

出待ち対応をしてもらえずファンが苦言を呈したことに、「公演に疲れ切ってしまい、ほぼ対応できない。舞台上で全力を尽くすのが僕の責任だとわかってほしい。」とコメントしています。

実は偶然にも、同時期に日本のミュージカル俳優も出待ちに対し否定的な発言をし、話題となりました。

日本のミュージカル業界における出待ちはまたいろんな問題をはらむので言及はしませんが、あくまでメインのお楽しみは公演そのものです。

出待ちは会えたらラッキーくらいの気持ちで行いましょう!

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