【感想】中国版オペラ!『京劇西遊記2019~旅のはじまり』(2019年6月16日マチネ)

感想
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今年も父の日に観劇。京劇に行ってきました。

何を隠そう私、幼稚園のお遊戯会の出し物は『孫悟空』でした。何役だったかは内緒ー。

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概要

作品名:『京劇西遊記2019~旅のはじまり』

日時:2019年6月16日(日)11時30分開演

上演時間:約2時間 (休憩20分含む)

劇場:東京芸術劇場 プレイハウス (東京都豊島区)

出演:厳慶谷 (イエン・チングー)、李 春 (リー・チュン)、田 慧 (ティエン・フイ)、ほか上海京劇院

演出:厳慶谷 (イエン・チングー)

上演期間:6月11日 (火) ~6月16日 (日) 大阪公演と名古屋公演もあり。

 

あらすじ

 唐の時代、皇帝の李世民とともに法要を行う玄奘の元に現れた菩薩観音。

菩薩は本当の済度を求めるのならば、インドの天竺へ教文を授かりに行くべきだと告げた。

その天竺への旅に名乗りを上げた玄奘は皇帝と兄弟の契りを結び、三蔵と名付けられた。

さっそく旅立った三蔵法師は、途中で助けた孫悟空とともに、困難に出遭いつつも天竺への道を進むのだった。

感想

 先週の『BACKBEAT』に引き続き、東京芸術劇場へ。

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上海京劇院による公演の前楽を観てきました。

前楽とは、千穐楽の一つ前の公演のことです。

11時30分開演をマチネと言って良いのかわかりませんが、15時30分と合わせて1日2回公演のため、1回目の公演という意味合いでマチネと表記しました。

なお、東京芸術劇場では毎年京劇の来日公演を行っており、昨年も『覇王別姫』を観にきました。

今年は前売りで完売し、当日券もなかったようです。

発売初日に確保して良かったー。

上演時間は短め。

今回は主演の厳さん (国家一級俳優) に期待して行ったところ、なんと代役…。

でも素晴らしい孫悟空でした。

雑技団っぽい技を失敗している部分もあったけど、かなり器用で身体能力も高かったです。さすが中国。

客層は、まさしく老若男女。女性用お化粧室が行列じゃなくて思わず二度見するほど。

西遊記という演目で日曜日のお昼間ということもあるのか、小学生くらいの子どももたくさんいました。

男の子が「すげー…」とちっちゃな声で呟いていたのが可愛いらしかったです。こうして成長するんだね少年よ。

もちろん中国語での上演のため、舞台両脇に字幕が表示されます。

台詞と字幕の時差もほぼなくとっても見やすい。

ときどき日本語らしからぬ熟語が出てくるので、てっきり日本語ができる中国人の方が訳しているのだと思っていました。が、プログラムを見る限り、字幕担当の欄には日本人名が。んんんん。

だったらせめて、きんこ棒じゃなくて如意棒って表記して欲しかった…。

ちなみに中国人も京劇の中国語は聞き取れないそうです。日本人が歌舞伎の言葉を聞き取れないのと同じですかね。

西遊記自体はとっても長いため、本当に旅の序盤、玉龍が仲間に加わるところで終わりです。

沙悟浄も猪八戒も出てこない…。

動物は、孫悟空の他は虎が登場。とにかく身体能力高い着ぐるみ。あっさり孫悟空が退治。

そういえば日本には野生の虎がいないので、なかなか馴染みのない動物ですよね。国語の教科書で読んだ「山月記」を思い出しました。

昨年の『覇王別姫』よりもコメディー色は強め。まぬけな悪役が日本語の単語を口にする場面は、全編通して一番盛り上がっていました。

そういえば、『覇王別姫』の四面楚歌とかは漢文の授業で習いましたが、西遊記は学校で学んだことは全くありません。

絵本かテレビドラマくらいですね。それでここまで市民権を得ているとは。

ひとつひとつのシーンが長めで、「あ、これだけやって話はこれしか進んでないんだ!」って驚きましたが、音楽やアクション要素があるため冗長さはなし。

馬も度々出てきますが、もちろん本物の馬は使用せず。代わりに馬鞭という飾りのついた棒を用い、それを扱うことで馬を表現します。

初めて観るときにはわかりづらいですが、見ているうちに理解できるようになっています。

ストーリーは追えるので予習も必要ないですが、文化的理解を深めたい場合はこちらのサイトをお勧めします。

http://www.rakugi.net/tanoshimo.html

まとめ

中国版オペラとも言われるほど、歌唱要素も多い京劇。

中国らしいアクションシーンも多く、思わず感嘆の声が出ます。

全く堅苦しいものでも退屈なものでもありません。

ぜひ旅先や来日公演での観劇をお勧めします。

 

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